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なおしのにっき

ミュージカル「レベッカ」の一幕で好きだったシーン

ミュージカル「レベッカ」の第一幕で好きだったシーンの感想を書きます。自分の記憶を少し瓶に詰めておこうかなぁと思い書いています。

「レベッカ」の一幕。全体を通して、圧倒的なダンヴァース夫人の存在感なんですよね。同じ役でも、保坂千寿さんと涼風真世さんでだいぶ違う。保坂さんは「愛憎」を強く感じます。「レベッカ」を本当に愛してお仕えしていた、そこへマキシムが得体の知れない「わたし」を連れてきた。「レベッカ」様への想いが残る空間に入ってきて欲しくないという「憎しみ」を強く感じました。精神的に「わたし」を排斥していく感じ。
一方、涼風さんはレベッカと一体なのでは?と感じるダンヴァース夫人。レベッカが亡きあと、自分=レベッカ、という感じを抱きます。お供としてついてきた時から、目的は共有している、といった感がある感じ。そして、圧倒的な力で「わたし」を排斥していく感じ。それがとても印象的でした。ふたりの歌声がとても楽しく、何度観ても楽しめました。

あとは、ヴァン・ホッパイー夫人の森公美子さんの圧倒的な存在感。場の雰囲気をほんと楽しくさせる天才で、手拍子をしたりとか、笑わずにいられないです。登場するだけで、ややうけしてしまいます(笑)。ここは生意気ながら良し悪しはあると思うけど。レベッカの中の潤滑油的な感じです。最後のマンダレイのホールでドレスに身を包んだ「わたし」が登場したときに、ひとり盛り上げるところ、ここも好きなところでした。

そして、「わたし」については、いろんなシーンがあり、ほんと全部好きなのですが 5 つあげてみます。

・シーン2b 断崖
「わたし」が絵を描いているところをマキシムが見つめて「幸せの風景」を歌う。マキシムがレベッカを「スミレ」に喩えているところがとても好き。僕は「わたし」に、白いスミレの花を強くイメージするんですよね。調べてみると、白のスミレの花言葉は「純潔」「無邪気な恋」。いいなあと。「スミレ」が「わたし」に一番近い気がします。「君を見てる それだけでなぜか安らぐ心 荒れた土地に すみれの花が咲くように慰められる」って、マキシムの山口祐一郎さんが歌うところ、「わたし」の桜井玲香さんを少し遠い目で見つめるところ、ここで「ふわーーー」ってなります。

レベッカでは「カトレア」、「ツツジ」といった花も出てきます。「わたし」が好きなのは「ツツジ」のようなのだけど、原文では「アザレア」みたいです。レベッカが「カトレア」なら、「わたし」は「アザレア」の方がなんとなく韻を踏んで良い気がするけど(笑)、ま、いいか。


・シーン3 ミセス・ヴァン・ホッパーのスウィートルーム
ここはもう「永遠の瞬間」が好きすぎ。「神様!もう一度あの方にお会いしたい」から始まる「永遠の瞬間」。「眩しい瞬間を この手で残せたら 好きな時に会えるように 瓶に詰めて~」ってところが一番好きだなぁ(^^)。「瓶に詰めて持ち帰る」っていう発想良いですよね。記憶の想いでをほんと詰め込んでおきたいと思うんですよね。ほんと好きな時に取り出せるように、いつでも自分で観られるように持ち歩いておきたい、そんな「わたし」の感情が好きです。桜井玲香さんは、こういう時の表情がほんと巧みでした。感情を身体全体で表現する感が良いです。

このシーンで、マキシムが「気を付けて お嬢さん。瓶の中は悪魔かもしれないよ。」と言うのですが、あんた、キスまでしておいて「お嬢さん」はないだろう、と思いつつ...、この表現の意味を深く考えてしまいます。そう一幕では、「わたし」を愛でている感じなんですよね。そして、瓶について。一度詰めてしまったものは「不変」になってしまう、それは良いことなのか、悪いことなのか、そんな思いを抱かせました。


・シーン5 モーニングルーム
ベアトリスとジャイルズが訪ねてきた時が好き。何が好きって、ベアトリスの出雲綾さん、ジャイルズの KENTARO さんと「わたし」が歌う「親愛なる親戚」で、桜井玲香さんがここは本当に屈託のない笑顔で、リラックスして歌うんですよね。これはプレビュー公演の時からそうだったのですが、出雲さんや KENTARO さんと歌う時、気持ちがヘンに入りすぎずに歌っていました。これは二幕で出雲さんと歌う時も同じで、いい叔母さんとお嫁さんの関係を演出しているんですよね。そんな演技が自然に感じられて素敵でした。3人で後ろを向いて腰をふるところが特に好きで、3人でするダンスも可愛くて、このシーンは、、、「瓶に詰めておきたい」って一番最初に思ったところです。そして、出雲さんの歌声、僕は好きです。


・シーン6 書斎
「チェックメイト!」の「わたし」が叫ぶところ。可愛すぎ。そのあと、マキシムと手を重ねあって遊ぶ、そんなすごく幸せなシーンから、ダンヴァース夫人から「奥様が壊したとは夢にも思いませんでした」等々言われる、急転直下的なこのシーン。恋人どおし、初婚のころ、きっとこんなどっちでも良いことが幸せですよね。そこから落ちるジェットコースター感が好きです。今の「ミセス・ド・ウィンター」である「わたし」が居るのに、「ミセス・ド・ウィンター様が大切にしていた・・・」とダンヴァース夫人に言われてしまう「わたし」。なんも言わんマキシム。おいおい、お前な、と思いつつ、言葉の対比、「奥様」と「ミセス・ド・ウィンター」という呼称の格付けの違い、が楽しく思った場面です。


・シーン14 化粧部屋
もうここ、至上最高に好き。仮装舞踏会の準備をする「わたし」とお手伝いをするメイドの「クラリス」。ふつうの女の子である「わたし」が、自分を着飾り精一杯背伸びをしている。クラリスも屋敷に来て、そう時間が経っておらず慣れていないため、立場は違うけど、同じように屋敷に来た「わたし」にすごく親近感を抱いている。ふたりで楽しそうに準備をしている姿が本当に好きです。ステージの中央で、ドレスに腕を通し、パッと両手を上げるときの「わたし」の晴れやかな表情、「夢の主役」を歌う姿。これが純粋で無垢。
桜井玲香さんの澄んだ歌声、声の綺麗さが際立つシーンかなって思います。
「振り向いておどろいて抱き寄せて 今夜だけは夢の主役 この私を見て」
普段、おとなしく振舞っている、マキシムにも、ダンヴァース夫人にも、使用人にも遠慮がちで、うまく使いこなせない「わたし」が今日は「主役」とノリノリになっているところ。ここもほんと純粋なんですよね。


このほか、シーン12 クローリーのオフィスでの、フランクと「わたし」のやり取り。ここで石川禅さん演じるフランクは、「お美しい方でした。私がこれまでお会いした女性の中でいちばん。」とレベッカのことを表現します。その時の「わたし」の表情。フランクが、「あの方」と表現している時、おそらくレベッカの悪妻振りは知っていたはずなのに、まだレベッカの魅力の呪縛が少しあるシーンかと思っています。
そして、シーン10 ゴルフクラブ、どのシーン。ここ、ジャイルズとジュリアン大佐である今 拓哉さんも出てくるのですが、ステージ中央で、ジャイルズが左手をパッと振るんですよね。あそこ、出ているキャストの皆さんがピシっとなって、さすが上流階級(笑)と思わせます。

いろんなシーンがほんと、それぞれ楽しい。




冒頭の「マンダレイの廃墟」のシーン。「わたし」の歌いだしのプロローグの部分。ここ大事なんですよね。プレビュー公演で最初観たとき、玲香さんの歌声が細く心配になりました。でも少しずつ歌声が強く、音もはっきりとなりました。千穐楽前、千穐楽公演では、だいぶ遜色のないほどになっていた。僕は、幾度か観た公演を通して、どんどん成長していくのは嬉しいポイントでした。まだまだ、もっと出来るようになる、とは思うから、これからも観ていきたい。

「成功の秘訣は自信。自信の秘訣は準備。」

回を重ねる毎に、相応の準備をして、頑張っていったんだなぁ。良いなぁと思った次第です。
 

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  1. 2019/02/10(日) 03:00:00|
  2. レベッカ(ミュージカル)
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推しは桜井玲香さんです。

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