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なおしのにっき

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嫌われ松子の一生 赤い熱情篇

劇場を去りたくない。あの川尻松子の微笑はなんだろう。このまま眠りにつきたい。この舞台を観て思った一番はこれです。

桜井玲香さんが初めて主演を演じた舞台、「嫌われ松子の一生 赤い熱情篇」。ほんと素晴らしかったです。心を動かし、抉るものでした。もうすぐ千穐楽から、もう5日になるけど感想残しておきます。

6 回観に行くことができたのですが、舞台を観たあと、あまり動く気持ちになれず「このまま劇場で寝たい」、という感覚になりました。ほんと途中で気分が締め付けられたり辛くもなる、ふとした表情に心が和らぐ。あんなに壮絶ではないけれど、自分のこれまでを少し想起させ締め付けられるような思いにさせます。演じ方にほんと熱がある女優さんな桜井玲香さん。

好きなシーンをいくつか書いてみます。
*-*-*-*
風俗嬢となって店のトップになり、報酬を赤木マネージャーから受け取ったときの、
「同じ封筒なのになぁ」
と呟くシーンは特に好きです。この舞台では、封筒にお金のシーンが沢山出てきました。

八女川に渡す封筒は「楽」を目指すもの
岡野から渡される封筒は「怒」の現われ
小野寺に渡す封筒は疲弊からくる「哀」しみ
を感じます。

ただ、あのシーンの封筒は確実に自分の実力で勝ち取り、そして確かな自分の存在を勝ち得たシーンだったと思うんです。
松子が「雪乃」という源氏名ではあるけど、確かに自分の力で得たもの。だから、あの呟くシーンは好きでした。

御託を並べちゃったけど、僕自身がやはりお金を欲しい、名誉も欲しい、誰かから認められたいって思って生きているからかなあ、だからこそ、あのシーンが好きなのかもしれません。
*-*-*-*

小野寺と松子のシーン。このシーンは毎回イメージが変わりました。
小野寺と共に雄琴に旅立つシーンがあるのですが、赤木のところではなく、小野寺についていく時のこと。
舞台を観た最初の頃、顔に憂いがある笑顔に見えました。観る角度の関係もあるかもだけど。
これはこれで男心をくすぐるというか好きなのだったのですが、千秋楽、ベンチシートでちょうどその表情が真正面の直線となり、顔がまっすぐ見れたからかもしれませんが、完全に笑顔でびっくりしました。
うわっ魔性(笑)だなぁって。
後日談でTwitterで、観てほしい場面のひとつとして玲香さんが言っていたと男優の堀越涼さんのツイで流れてきたのですが、確かに、松子の中で選択に悔いが無いこと、ふっきれを出ていたなって思います。ただ僕はやっぱり魔性感が強く、惚れるよな、そりゃあって感じでした。

あとは小野寺を刺殺した後の表情。これも毎度印象が変わりました。
何か憑りついたかのように一心不乱に刺し、心を清算した!スッキリ!
というようなイメージが最初の頃でした。
ただ、これも何度か舞台を観るうち、だんだん印象が変わります。
特に千秋楽は刺した後に、「清算した」という表情がありつつも、「やってしまった」と我に返る表情が強くなりました。
僕も決めるとわき目しつつも敢えて無視して突き進んでしまう方なのだけど、時に大失敗をしてしまいます(笑)。
「はぁ」となるのですが、そんな感じのところがシンクロしました。ま、ちょっとレベル感違いますが。
僕の心象の変化もあるとは思うけど、千秋楽でみせた「やってしまった」感が強い表情はほんと好きです。

*-*-*-*

龍くんを迎えに行って佇むシーン。はい、もうこのシーンは思い出しただけでも涙を浮かべてしまう。
黒のコート、雪の情景、花の赤、もう美しい。
花の匂いを一瞬かぐシーンとかはもう切なくて。。。(その後の展開を想起させるのもあり。。。)
龍くん、常人はあんなことできんって。。。。
花でぶたれた時の松子の「はっ」てした表情が、、、、もう思い出しただけで倒れそう。。。
*-*-*-*

なんか熱がこもってきてしまいましたが、ほかにも、いろいろあります。

・八女川が飛び込むシーンで、松子が「私たちは、ただ、生きてさえいればいいの」って言うところ(「ヴィヨンの妻」の一説をあげたところ、今でも意味を考えたりする)
・岡野とのシーンでは、岡野が「美しい」を口にするたびに「松子」をチラ見する姿
・島津とのシーンで、警官に連行される前にしている歌のハミング

なんかもうすべてのシーンがいろいろ蘇ってきます。

*-*-*-*

桜井玲香さんの推しにならなければ、こんなに何度も同じ舞台を観に行くことはなかっただろうし、心を揺さ振られることはなかったから、ほんと「ありがとう」という気持ちになりました。男優の方も、ほんと引き込まれる演技で、松子の魅力を引き出していて、そんな虐めるなよ!と妙に怒りを覚えたり(役柄なのに嫉妬する(笑))しました。

推し目線は当然あるけど、玲香さんの演技は、ほんと、良い意味で風景が変わり、観ている自分にもいろんな感情を与えてくれます。玲香さんの後ろをついていくと、いろんなものを見せて魅了してくれる楽しさがあるんだなぁ。

今回、乃木坂46の桜井玲香が、桜井玲香は乃木坂46なんだ、って感じでほんと魅力的な女優さんがいました。

最後に、今回の舞台を観て、舞台とは全く関係がないけど、僕が思い出した太宰治のトカトントンの小説の最後の一説があります。

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拝復。気取った苦悩ですね。僕は、あまり同情してはいないんですよ。十指の指差すところ、十目の見るところの、いかなる弁明も成立しない醜態を、君はまだ避けているようですね。真の思想は、叡智よりも勇気を必要とするものです。マタイ十章、二八、「身を殺して霊魂をころし得ぬ者どもを懼るな、身と霊魂とをゲヘナにて滅し得る者をおそれよ」この場合の「懼る」は、「畏敬」の意にちかいようです。このイエスの言に、霹靂を感ずる事が出来たら、君の幻聴は止む筈はずです。不尽。
---

桜井玲香 as 川尻松子は、ほんと自分を燃やしていた気がするんです。なかなかあんなふうにできない。ほんと最後に畏敬に似た美しさを感じました。そして、この小説、よくよく考えたら、「ヴィヨンの妻」の本の中に入っていました。不思議な縁です。

映像で観るのは年明けか。。。早く来ないかな。そして、何年かたった後、再演しないかな。。。
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  1. 2016/10/15(土) 16:16:09|
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久々にブログで日記を書いてみる気持ちになり、思い立った時につらつら書いてみようと思っています。
よろしくお願いします。
 
  1. 2016/10/10(月) 09:27:59|
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仕事をしたり、ランニングしたり、乃木活したりしています。
推しは桜井玲香さんです。

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