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なおしのにっき

ミュージカル「レベッカ」の二幕で好きだったシーンの感想

ミュージカル「レベッカ」の二幕の好きだったシーンの感想を書きます。二幕は生まれ変わった「わたし」が見られ好きです。「自分らしく生きる」というところが見られるからかな。疾走感が溢れるようなストーリーの進み方も好きでした。この二幕、私がこのレベッカで一番好きなセリフ、「だからわたしよ、ミセス・ド・ウィンターはわたし」ってところがあります。

シーン1b レベッカの寝室
もう、ダンヴァース夫人の怖さが出ますよね。涼風さんと保坂さんの違いもほんと楽しい。やはり涼風さんに感じるのは力でねじ伏せる感じ。保坂さんは精神的に追い込む感じを感じます。レベッカとダンヴァース夫人の関係性ってどうなんだろ、って考えたりしました。涼風さんのダンヴァース夫人は、レベッカとはそれほど従属の関係性を感じず、レベッカを愛していた感じに見えました。憧れに近いものを感じます。保坂さんは精神誠意お仕えして尊敬していた、崇めていたというような感じ。
それゆえに、桜井さんの「わたし」の演技も、保坂さんの時は理解がし難いゆえに一層の「畏れ」って感じる演技でした。涼風さんの時は、とにかく逃げなきゃ、という感じを見て取りました。どっちが、、、ということは難しいけど、演技的には、このシーンでは保坂さんのダンヴァース夫人、好きです。


シーン4 ブレックファストルーム
「わたし」とベアトリスのシーン。レベッカの呪縛から解き放たれた「わたし」が、これまで励まされてきたベアトリスを逆に「心配ないわ、B」と落ち着けるところが特に好きです。二幕の解き放たれた「わたし」の表現の仕方が、桜井玲香さんは一番変わったと思っています。特に話すスピードですかね。「心配ないわ、B」というひと言も、プレビューでは連続して話していた気がしますが、公演も後半になると「心配ないわ(一拍)B」という感じで、ゆっくり話していました。これだけで、自信がある「わたし」がすごく際立ちます。
出雲さんのベアトリスとの歌唱はほんと僕は好きなんですよね。出雲さんの歌声、玲香さんの歌声が合わさるとほんといい「女は強くなる」、良い歌だなって思います。出雲さんという大先輩の方と、リラックスした感じで、♪女は強くなる~と歌うところ、桜井玲香さんがこれからきっと羽ばたく姿が想起されます。


シーン5 廊下
召使いの方々が、「わたし」の指示のもと、前の奥さまのものを片付けます。ここで好きなのは、クラリスがレベッカの赤いナイトガウンを片付けるシーン。途中、ダンヴァース夫人に睨みつけられます。ナイトガウンって肌に直接触れるものですよね。きっと、ダンヴァース夫人的には、片付けられることはもとより、触られることが嫌なのだと思うんですよね。そして、それに恐縮しながらも、クラリスは片付けようと前に進む。そうすると、フランクとすれ違い、フランクとクラリスの目が合い、フランクは和やかな表情をする。ここねー、もう最高です。「新しいミセス・ド・ウィンター」の曲も素敵です。


シーン6 モーニングルーム
「それは私よ」を歌う「わたし」。「それは、わたしよ、ミセス・ド・ウィンターはわたし」と言っていたところを、ダンヴァース夫人に被せられ、再度、「だから、わたしよ、ミセス・ド・ウィンターはわたし」と流れるイラッチ具合(笑)が特に好きですね。「それは」が「だから」て変わるところがね、良い!特に「だから」の言い方。桜井さんは最初は遠慮がちだったのだけど、やはりこれも東京公演からかなあ、、吹っ切れた感があって、「自由にしたい」桜井玲香感が出ていたんですよね。「そして趣味が悪いわ、この置物。」と言い捨てる。いや何もそこまで言わんでも...。女の人怖い...。「明るくするわ 光を入れて」っと、どんどん自分を出していくところも好きです。
ダンヴァース夫人とのやりとりで、涼風さん、保坂さんに勝ってほしいところ。プレビュー公演だと遠慮がちでまだまだ感があった「わたし」の桜井さんが、段々と実力をつけ、千穐楽の前、千穐楽公演ころには、歯向かえる一歩手前くらいまでに来たかな、そんな成長を見られたのも好きでした。まだまだ、もっとできるって思える。
ちなみに、このシーンでキューピッドを「わたし」が割るのですが、僕は、その前のレベッカの名刺を捨てるシーンが好きです。桜井玲香さんの「わたし」は、割と思いっきり箱に投げ捨てます(笑)。観に行った時、一度思い切りすぎて、箱に全部入らなかったハプニングもあったっけ。あれ、、、性格かなあと。おとなしい感じに見えて割と思い切りいいから、そこも魅力。


シーン8 書斎
ここはね、「わたし」が、ベンを演じる tekkan さんにしれーっと圧力をかけるところが。「怖がっているわ」と優しく声をかけながら、「言っちゃだめよ」的な感じ。きっと、ベンが「わたし」に好意を持っているのを分かっていて、やっている感のしたたかさが好きです。ベンと「わたし」の間の距離も最初より少しづつ近づいている感がありました。
「お前ら みんなグルだ」とファベルの吉野圭吾さんが言うのですが、ほんと、最初からマキシムを罪に問うつもりなど無いんですよね。深く考えると、上流階級や自分たちのコミュニティというところを守る、この人たちの持ちつ持たれつ感があります。はみ出しているファベル、、、可哀そう。そしてそんなファベルに僕は惹かれます。


エピローグ マンダレイの廃墟
山口さんのマキシムが年を老いた感じで登場するシーン。ここまで登場してきたキャストの皆さんは影のような形で、思い出の走馬燈のように登場する。マキシムと「わたし」の「乗り越えていける 愛さえあれば」というところが好き。マンダレイが焼けてしまい、いろいろあったと思うんですよね。船が座礁したシーンでもそうなのですが、「現物」が大事な時代。焼けてしまえば無一文。それでも愛だけあれば、ふたりで乗り越えていけるんだよ、ってことをベタながら感じてしまいました。
このときの「わたし」の目線や立ち姿も好きで、マキシムを逆に支えるようにも見えますね。
ここの演出、全国公演と東京公演で変わりました。東京公演の演出の方が好きです。ダンヴァース夫人が落とす花が一輪立つのですが、ここレベッカの勝利を指している気がするんですよね。レベッカですが病気にはなったものの、自分の意志を貫いていて、最後まで特に負けていない。芯をもって生きていた感があります。
「わたし」にとっても、レベッカにとっても、皆、勝利のような感じでした。


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  1. 2019/02/11(月) 02:00:00|
  2. レベッカ(ミュージカル)
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ミュージカル「レベッカ」の一幕で好きだったシーン

ミュージカル「レベッカ」の第一幕で好きだったシーンの感想を書きます。自分の記憶を少し瓶に詰めておこうかなぁと思い書いています。

「レベッカ」の一幕。全体を通して、圧倒的なダンヴァース夫人の存在感なんですよね。同じ役でも、保坂千寿さんと涼風真世さんでだいぶ違う。保坂さんは「愛憎」を強く感じます。「レベッカ」を本当に愛してお仕えしていた、そこへマキシムが得体の知れない「わたし」を連れてきた。「レベッカ」様への想いが残る空間に入ってきて欲しくないという「憎しみ」を強く感じました。精神的に「わたし」を排斥していく感じ。
一方、涼風さんはレベッカと一体なのでは?と感じるダンヴァース夫人。レベッカが亡きあと、自分=レベッカ、という感じを抱きます。お供としてついてきた時から、目的は共有している、といった感がある感じ。そして、圧倒的な力で「わたし」を排斥していく感じ。それがとても印象的でした。ふたりの歌声がとても楽しく、何度観ても楽しめました。

あとは、ヴァン・ホッパイー夫人の森公美子さんの圧倒的な存在感。場の雰囲気をほんと楽しくさせる天才で、手拍子をしたりとか、笑わずにいられないです。登場するだけで、ややうけしてしまいます(笑)。ここは生意気ながら良し悪しはあると思うけど。レベッカの中の潤滑油的な感じです。最後のマンダレイのホールでドレスに身を包んだ「わたし」が登場したときに、ひとり盛り上げるところ、ここも好きなところでした。

そして、「わたし」については、いろんなシーンがあり、ほんと全部好きなのですが 5 つあげてみます。

・シーン2b 断崖
「わたし」が絵を描いているところをマキシムが見つめて「幸せの風景」を歌う。マキシムがレベッカを「スミレ」に喩えているところがとても好き。僕は「わたし」に、白いスミレの花を強くイメージするんですよね。調べてみると、白のスミレの花言葉は「純潔」「無邪気な恋」。いいなあと。「スミレ」が「わたし」に一番近い気がします。「君を見てる それだけでなぜか安らぐ心 荒れた土地に すみれの花が咲くように慰められる」って、マキシムの山口祐一郎さんが歌うところ、「わたし」の桜井玲香さんを少し遠い目で見つめるところ、ここで「ふわーーー」ってなります。

レベッカでは「カトレア」、「ツツジ」といった花も出てきます。「わたし」が好きなのは「ツツジ」のようなのだけど、原文では「アザレア」みたいです。レベッカが「カトレア」なら、「わたし」は「アザレア」の方がなんとなく韻を踏んで良い気がするけど(笑)、ま、いいか。


・シーン3 ミセス・ヴァン・ホッパーのスウィートルーム
ここはもう「永遠の瞬間」が好きすぎ。「神様!もう一度あの方にお会いしたい」から始まる「永遠の瞬間」。「眩しい瞬間を この手で残せたら 好きな時に会えるように 瓶に詰めて~」ってところが一番好きだなぁ(^^)。「瓶に詰めて持ち帰る」っていう発想良いですよね。記憶の想いでをほんと詰め込んでおきたいと思うんですよね。ほんと好きな時に取り出せるように、いつでも自分で観られるように持ち歩いておきたい、そんな「わたし」の感情が好きです。桜井玲香さんは、こういう時の表情がほんと巧みでした。感情を身体全体で表現する感が良いです。

このシーンで、マキシムが「気を付けて お嬢さん。瓶の中は悪魔かもしれないよ。」と言うのですが、あんた、キスまでしておいて「お嬢さん」はないだろう、と思いつつ...、この表現の意味を深く考えてしまいます。そう一幕では、「わたし」を愛でている感じなんですよね。そして、瓶について。一度詰めてしまったものは「不変」になってしまう、それは良いことなのか、悪いことなのか、そんな思いを抱かせました。


・シーン5 モーニングルーム
ベアトリスとジャイルズが訪ねてきた時が好き。何が好きって、ベアトリスの出雲綾さん、ジャイルズの KENTARO さんと「わたし」が歌う「親愛なる親戚」で、桜井玲香さんがここは本当に屈託のない笑顔で、リラックスして歌うんですよね。これはプレビュー公演の時からそうだったのですが、出雲さんや KENTARO さんと歌う時、気持ちがヘンに入りすぎずに歌っていました。これは二幕で出雲さんと歌う時も同じで、いい叔母さんとお嫁さんの関係を演出しているんですよね。そんな演技が自然に感じられて素敵でした。3人で後ろを向いて腰をふるところが特に好きで、3人でするダンスも可愛くて、このシーンは、、、「瓶に詰めておきたい」って一番最初に思ったところです。そして、出雲さんの歌声、僕は好きです。


・シーン6 書斎
「チェックメイト!」の「わたし」が叫ぶところ。可愛すぎ。そのあと、マキシムと手を重ねあって遊ぶ、そんなすごく幸せなシーンから、ダンヴァース夫人から「奥様が壊したとは夢にも思いませんでした」等々言われる、急転直下的なこのシーン。恋人どおし、初婚のころ、きっとこんなどっちでも良いことが幸せですよね。そこから落ちるジェットコースター感が好きです。今の「ミセス・ド・ウィンター」である「わたし」が居るのに、「ミセス・ド・ウィンター様が大切にしていた・・・」とダンヴァース夫人に言われてしまう「わたし」。なんも言わんマキシム。おいおい、お前な、と思いつつ、言葉の対比、「奥様」と「ミセス・ド・ウィンター」という呼称の格付けの違い、が楽しく思った場面です。


・シーン14 化粧部屋
もうここ、至上最高に好き。仮装舞踏会の準備をする「わたし」とお手伝いをするメイドの「クラリス」。ふつうの女の子である「わたし」が、自分を着飾り精一杯背伸びをしている。クラリスも屋敷に来て、そう時間が経っておらず慣れていないため、立場は違うけど、同じように屋敷に来た「わたし」にすごく親近感を抱いている。ふたりで楽しそうに準備をしている姿が本当に好きです。ステージの中央で、ドレスに腕を通し、パッと両手を上げるときの「わたし」の晴れやかな表情、「夢の主役」を歌う姿。これが純粋で無垢。
桜井玲香さんの澄んだ歌声、声の綺麗さが際立つシーンかなって思います。
「振り向いておどろいて抱き寄せて 今夜だけは夢の主役 この私を見て」
普段、おとなしく振舞っている、マキシムにも、ダンヴァース夫人にも、使用人にも遠慮がちで、うまく使いこなせない「わたし」が今日は「主役」とノリノリになっているところ。ここもほんと純粋なんですよね。


このほか、シーン12 クローリーのオフィスでの、フランクと「わたし」のやり取り。ここで石川禅さん演じるフランクは、「お美しい方でした。私がこれまでお会いした女性の中でいちばん。」とレベッカのことを表現します。その時の「わたし」の表情。フランクが、「あの方」と表現している時、おそらくレベッカの悪妻振りは知っていたはずなのに、まだレベッカの魅力の呪縛が少しあるシーンかと思っています。
そして、シーン10 ゴルフクラブ、どのシーン。ここ、ジャイルズとジュリアン大佐である今 拓哉さんも出てくるのですが、ステージ中央で、ジャイルズが左手をパッと振るんですよね。あそこ、出ているキャストの皆さんがピシっとなって、さすが上流階級(笑)と思わせます。

いろんなシーンがほんと、それぞれ楽しい。




冒頭の「マンダレイの廃墟」のシーン。「わたし」の歌いだしのプロローグの部分。ここ大事なんですよね。プレビュー公演で最初観たとき、玲香さんの歌声が細く心配になりました。でも少しずつ歌声が強く、音もはっきりとなりました。千穐楽前、千穐楽公演では、だいぶ遜色のないほどになっていた。僕は、幾度か観た公演を通して、どんどん成長していくのは嬉しいポイントでした。まだまだ、もっと出来るようになる、とは思うから、これからも観ていきたい。

「成功の秘訣は自信。自信の秘訣は準備。」

回を重ねる毎に、相応の準備をして、頑張っていったんだなぁ。良いなぁと思った次第です。
 

  1. 2019/02/10(日) 03:00:00|
  2. レベッカ(ミュージカル)
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ミュージカル レベッカ 「わたし」役の桜井玲香さんのこと。

桜井玲香さんが「わたし」役で出演されていたミュージカル「レベッカ」を観劇してきました。大塚千弘さん、平野綾さんとのトリプルキャスト。リボンの騎士での「へケート」役などありましたが、本格的なミュージカルは初めての桜井玲香さん。その姿と成長を見たくて、玲香さんが出演される舞台に幾度か観に行ったのですが本当に楽しかったです。

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シアター1010でのプレビュー公演から、刈谷市総合文化センターアイリス 大ホール、久留米シティプラザ ザ・グランドホール、梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティでの全国公演。そして、シアタークリエでの東京公演と観てきました。

 シアター1010で最初に観たとき、マキシム役の山口祐一郎さん、ダンヴァース婦人役の涼風真世さんの歌声の迫力が凄く、玲香さんもそれに抗おうとしているものの、やはり本物は違う…と思った次第でした。ただ、玲香さんの演技の表情は本当に良く、特に怖れの表情はすごく引き込まれました。なので1幕部分はすごく良かったです。特に、ダンヴァース夫人に怖れを抱いているシーンや、舞踏会の前に衣装を着るシーン。クラリスとのやり取りは本当に可愛く、可憐な「わたし」が出ていました。ただ 2幕の強さ、凛とした姿を出す部分はもう少しできるなって思いました。そして歌声はこれはまだ敵わないなと。玲香さんの歌声は確かに綺麗、可憐な声で僕は好き。それにしても相手が強いと感じました。けれど、リボンの騎士のへケートの時もそうだったのですが、あの時、最後にはヘル夫人のはいだしょうこさんに近づき、きちんと歌っていたんですよね。きっとどんどん良くなるだろうな、って期待感はありました。
 そして、このミュージカル「レベッカ」本当に楽しい、って感じました。Wキャストのダンヴァース夫人役の保坂知寿さん、フランクの石川禅さん、ジャックの吉野圭吾さん、ヴァン・ホッパー夫人の森公美子さん、等々考えてみれば錚々たる方々が出られているのだから、当たり前なんですよね。僕もミュージカルは観る方として「初級」。皆さんに圧倒されました。こういった方々に囲まれた厳しい環境、大塚さん、平野さんという凄い方々と比べられる環境下で、玲香さんがどう変化してくるのかな、って感じました。声量や発音、演じ方、どう変わっていくんだろうって。

 全国公演で地方で公演する中で、言葉の発し方が少しずつ変わっていった気がして 昨年の12月が終わりました。歌声も言葉が少しづつ強くなり、慣れもあるのだろうけど、表情も怖さ以外の部分、堂々とした立ち振る舞い、柔らかい笑顔も自然に出てきて、演技も余裕が出てきました。昨年の大阪ではかなり前の席で観ることができ堪能できました。1幕でのダンヴァース夫人を怖れを持って接している部分、奇異に眺めている部分の演技がより鮮明になり、その部分を間近で観れて良かった。2幕での生まれ変わる姿、特に凛とする部分も出てきました。歩き方も背筋もピンと伸びてきた感じです。ここで少し余裕、2幕の「告白」のシーン以後に、もっと自信というか、余裕が出てくるといいな、と思っていました。

 そして年明けにシアタークリエで観たときに、「あ、凄い。変わった。」ってはっきり思いました。先ず台詞、歌で、それぞれの「単語の最初の音」がすごく強くなった感じを受けました。その結果、ストーリーがすごく頭に入って来やすくなりました。歌声も強くなりました。確かに声量、声の持続という点では、先輩の方々にはまだという部分はあるのですが、玲香さんの声質でしょうか、歌声にホント、爽やかな感じが残ります。声が耳に残る感じで、21歳の「わたし」、上流階級ではない「わたし」の無垢な姿が声から映りました。声のデザインの綺麗さはそのままで、強く言葉が出ているので素敵だなぁと思いました。「わたし」の可愛らしさもすごく残っていて、玲香さんの声はぴったりかなぁと(まあ、推し目線満載だけど(笑))。
 また、マキシムやダンヴァース夫人、マンダレイそのものに依存していた1幕での「わたし」。呪縛から放たれ自分に自信を得た2幕の告白のシーン後の「わたし」。この変化の演じ方も良かったです。1幕より2幕のわたしのほうが、台詞のスピードがゆっくりな気がしました。姿勢も綺麗になった。2幕でダンヴァース夫人と対する時に、姿勢や歩き方、所作の間がピッ、ピッとなっているように見えました。これらによって、2幕での「わたし」の精神面での安定がすごく出ていたと思います。少女→女性→母性、そんな変化が明確に分かるようになった気がします。

 千穐楽の前と千穐楽の日は、本当に集大成のような出来で、ひとつづつのシーン毎に、玲香さん、すごいなぁって。こんなに成長するものなんだ、と。保坂さん、涼風さんとも抗える力の片鱗が垣間見えました。保坂さんの歌声から醸し出される恐怖に立ち向かい、涼風さんの強い、圧する歌声に、抗おうとする強さを感じました。そりゃあ、まだ届かないところはあるとは思うけど、歯向かえているし、声が合わさった時にそれほど違和感なく、纏まってると感じたんですよね。このまま、歌声の強さをどんどん手に入れていったら、きっと将来大輪の花が開くんんじゃないかなと。
 こういったパフォーマンスって、きっとほかの出演者の方々、すべてが素晴らしいからってのもあります。山口さんは、早く進行しそうなところを、台詞の間を少し長くすることでゆっくりの流れに戻している気もしましたし、ベアトリスの出雲さんやジャイルズのKENTAROさんが「わたし」と一緒に歌うときなどは、ほんとリラックスしていて、玲香さんも楽しんでいる姿が観て取れました。観せる笑顔に少し普段のありのままの玲香さんの笑顔が感じられたから。フランクの石川禅さんは演技の時も、カテコの時も優しく見守ってくれていてました。ほんと、出演者の方々、皆さんが暖かったように見えました。

 千穐楽のカーテンコールの時の挨拶。玲香さんは「普段、アイドル活動をしていて、ミュージカルは初めてで、こんなど素人がこんな素晴らしい作品に、素敵な皆さんと出られて...これが最後にならないよう頑張っていきます。またお会いできると嬉しいです。舞台に立つ桜井玲香を見て頂けたら嬉しいです。」というような事を言っていました。最初に「「乃木坂46の」桜井玲香です」と冠名つけて挨拶したのも久しぶり感。きっと、まだまだもっと成長しなきゃ、って思ってるんだろうな、って勝手に思いました。いつか、自信をもって、「桜井玲香です」とだけ言う日くるよね、とも感じました。
 そして、山口さんが「またこうして素晴らしい才能がミュージカル界に一人誕生しました。」と桜井玲香さんについてコメントしておられた時、嬉しすぎて、本当に桜井玲香さんを推していて良かったと思いました。
 厳しい環境の中、少し背を伸ばせば届くところを積み重ねて公演を重ねて頑張ってきたんだろうな。格好いいな、そして、いい女優さんだな、桜井玲香さん。推し冥利に尽きます。ずっと推していきたい!

何より、桜井玲香さんのおかげで、こんな素晴らしいミュージカル、素晴らしい方々の演技を観れ、そして歌声が聴けました。ありがとうございます。

そんなわけでレベッカとても楽しめました。次は好きだったシーンについて書こうと思います。

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  1. 2019/02/06(水) 02:24:59|
  2. レベッカ(ミュージカル)
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ピエロになりたい (劇団4ドル50セント第二回本公演)の感想

2018/11/22から2018/12/2 まで有楽町のオルタナティブシアターで、演じられていた 劇団4ドル50セント、第2回本公演「ピエロになりたい」を観劇してきました。

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今回は3回観させていただきました。仲美海さんが主演の回を2回、湯川玲奈さんが主演の回を1回という感じです。
熱量はそのままに、そして一緒になって楽しむ要素や、考えさせられる部分もあり、飽きの来ない良い舞台でした。
千穐楽の日のカスケード100回の苦心からの成功、これはきっと忘れることはないだろうな。

劇団4ドル50セントの好きなところのひとつは、「歌」がとても大事にされているところです。プレ公演から1年と少しが過ぎましたが、その間、歌い続けられているいろんな曲たち。公演を観に行く毎に、曲のひとつひとつが、劇団員の成長と共に深みを増している気がします。昨今、楽曲が大量に排出され、消費されていくのだけど、こうやってひとつひとつの曲を大事に歌い継いでもらえると、自分の中にも染み込んでくるんだなって感じます。初めて見たときは、台詞の中で、あ、この曲かかるかな、ってちょっと想像もされる点も嬉しい。ここは新鮮味がない、という意見もあるかもしれないけど、僕はそうは思いません。なんか嬉しくなります。なんだろ、クサイことを言うと、恋人に会う時のような、舞台の上で、劇団員の方が歌う姿、楽曲とその歌詞に出会えること、それが楽しい。僕はそんな中でも「愛があったら」、「現実の鳥」が好き。新しく加わった曲もあり、これからどんなふうに使われていくのか楽しみです。




ピエロは人を楽しませるために居る。ひとりひとりのピエロにも、それぞれ意志や想いがある。「現実」を見つめ、ひたむきに努力して、そして人を楽しませるときにはその後ろ姿を見せない。そんな姿に惹かれるとともに、自分の「顔」とは。外面と内面、それぞれの「顔」って、と思いました。なにより、とても楽しかったし、もっといろんな人に知ってもらいたい劇団。最初から見ることができているのはホント貴重で、これからも応援したいです。



なんか上から目線ぽくなってしまいますが、劇団員の皆さん、それぞれがすごい成長していて、最初の頃の熱量過多の感じが、今回の第2回本公演ではほんと洗練されてきて、表情の抑揚も含めて、すごい成長していました。
私の推しの「仲美海」さんは、「ポーカー」という役で、主演ということもあり、すごく苦労されたんだろうなって思います。でも美海さんの演技はとても表情豊かで喜怒哀楽の表情の落差が良い。そして声も通る。おどけてみせるシーンでの感情の起伏や、風船を膨らませているように見せるシーンなど印象に残っています。悲哀を見せるシーンのうつむきがちの表情も良かったです。

ほかに気になったのは、「本西彩希帆」さんの「リッチ」役です。お嬢様の役なのですが、ほんとダンスもお嬢様っぽく踊っていて手や足の動きまでそれを体現していました。一方、時折見せる、キリッとした彩希帆さんらしい黒目の強い表情は撃たれてしまいます。いい女優さんになるんだろうなあって思いました。

また、「岡田帆乃佳」さんが演じる「ドナルド」先生は流石でした。演技力が流石。フールクラスとブッフォンクラスとの喧嘩のシーンでの「スン」とした表情が特に好き。

また、公演を観にいくのが楽しみです。

P.S.
劇団4ドル50セントのファン(ドルセン)の方に、バンドいただきました。ありがとうございました。

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スペシャルシートのときに頂いた色紙も大切にしよう。

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  1. 2018/12/07(金) 03:34:43|
  2. 舞台/ミュージカル
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みどり色の水泡にキス の感想

先日、10月18日に オフィス上の空プロデュース キ上の空論#9 みどり色の水泡にキス を観劇してきました。

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この舞台を観て、一番最初に感じたことは、「遠い昔の、だけどとても近い話」的な感覚。「輪廻」がひとつのテーマになっています。それは「喪失」と「再生」。観劇の最中に、自分の過去が蘇ることが多々ありました。昨日まで一緒に居たり話したりしていたり、ついこの間まで隣で腕の上で寝ていた人が居なくなった時のこと。1、2週間くらいは腕の感覚が抜けなくて、寝るときに居ないはずの人が隣にいる感じがしてヘンだったこと。部屋からすべての荷物がなくなった時のがらんどうの部屋。自分で決めたことなのに、なぜか涙が止まらなかった日のこと。そんなことを思い出しました。そこから、考えてみれば、いろんな恋をしたりして、そして、今、まぁ、、、それなりに人生楽しいかな、と。

マコトを演じられていた町田慎吾さん、ミドリを演じられた新垣里沙さん、そのほかキャストの方々が自分の人生の中の取り巻きの人に似ていたからなのか、なんだかとても近く感じられました。だから、なんか懐かしい人を観ている感じだったんです。初めて舞台を観る方ばかりなのに不思議な感覚。だから、何か近くて、遠い、そんな感じがしたのかもしれません。

今回、桜井玲香さんが主演していた「半神」に出られていた齋藤明里さんの演技が気になり、この公演のチケットを取り観に行ったわけですが、とても良かったです。明里さんの演技は、半神でビビッと来た時の印象をさらにパワーアップした感じでした。今回の「みどり色の水泡にキス」では、一途と狂気を併せ持つ、ある意味、人の二面性を色濃くだした女性の役柄を、とても潔く演じられた感じで凄みがありました。半神では、台詞、演技を沢山見ることができなかったので、「あ、やっぱりこの人、好き」って思えました。僕はこういう演者さん好きなんだろうな。圧倒的な綺麗を持っている。でも、脇の嫌味もある役を「清々しく」演じられる。最後のカーテンコールの時の、颯爽として姿が格好良く、また次に出演される公演があれば絶対観に行こうと思いました。

あと、ミドリを演じられた新垣里沙さん、子供の役柄からOL、お母さんと幅広く動きまでしっかり違っていて、素敵な役者さんだと思いました。どの年代も、確実に「ミドリ」でした。なんのこっちゃって感じかもだけど、観に行った方ならわかるんじゃないかなぁと。

帰り道の道端で、あうるすぽっと、への行き先があるタイルを見つけました。
同じ道を通ったはずなのに行くときは気づいていなかった。見えていたはずなのに見えていなかった。
確かにそこにあって、近くにあるのに、まだ気が付いていないもの。
実際は沢山あるんじゃないかな。大事にしなきゃいけない、いや、大事にしたいもの、忘れていませんか?そんな思いが残った公演でした。とても良かった。ありがとうございました。

P.S.
舞台後に用事があったり、はずいのもあったからすぐに帰っちゃったけど、次回はちょっと残ってようかな。

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  1. 2018/10/27(土) 14:08:36|
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夜明けのスプリット (劇団4ドル50セント)の感想

劇団4ドル50セントの舞台、「夜明けのスプリット」を観ました。
甲組、乙組、丙組という感じで劇団員がグループ分けされ、観に行く組によって、同じ脚本でもキャストも変わるので、感じ方が変わり、ほんと面白い取り組みだと思いました。

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高校時代のボーリング部(通称:ボウ部)の仲間が2年後に再会し、高校時代に自殺した(と思っていた)友人(イモコ)を振り返り、それぞれが抱えていた高校時代の秘密を暴露してストーリー。

この舞台の中で、僕が好きなセリフにイモコの「あんたたちに私は殺せない」というフレーズがあります。ここ好きだったなぁ。「自分が可愛いだけ」というのも刺さりました。人のことを想い悲しんだとしても、最終的には自分の身の振り方を考えているのではない、僕もそんな風に思いはするんです。他人の心、それは何がどうやっても、他人は分からない。だからといって、考えなくていい、ということではなく、「最終的には分からない」ということを自分の中で受け入れておくことが、最終的には、他人を理解することに繋がるんだ、って思うんです。大きく言ってしまうと、それぞれの正義を押し付けないことに繋がるんじゃないかと。この舞台は、いろいろと考えることが多かった。

高校時代、僕は応援団をしていたわけですが、あの頃の記憶って、キラキラしている部分と、話せない秘密や暗い部分もあったりして複雑。あーしておけばよかった、とか後悔も一番多い期間だった。でも、それがあるから今あるわけで、すごく貴重な期間で、今も僕の中の大事な部分。本当にいろいろ思い出しました。



そして、この舞台を通して、僕は仲美海さん、やっぱり良いなって思いました。 vol.2 からの出演で、イモコを演じていたわけですが、最初は表情の起伏は相変わらずすごくいいんだけど、言葉の音が平坦かなぁ、もっと言葉に色をつけられるんじゃないかなぁ、と思っていたのですが、何回か観る内にどんどん良くなっていって、僕が思うイモコに近かった。セリフに感情が乗っていて、音だけ聞いていても、表情が詠める感じだった。特に明るい部分のところがほんと良かったし、最後のボウ部のメンバーを紹介するときの、晴れやかな声はイメージ通りだった。こんなことを言うと失礼なのですが、成長していく姿が嬉しい。単に推し補正があるだけかもだけど、最終の甲組公演でのイモコは最高だったなぁ。

長谷川晴奈さんのサマンサも好きでした。カラッと明るいサマンサはほんとボウ部のムードメーカー。表情も晴れの部分と曇りの部分が、しっかり表現されていました。喜怒哀楽がほんと良くて、声も大きくて聴き取りやすい。なにより、はせはるさんのサマンサは爽快な気分になるんですよね。楽しいだろうな、あんなコいたら、彼女にするなら、サマンサだなぁ、と感じました。発音の練習を更に磨いていったら、もっと演者さんになる気がします。

あとは本西彩希帆さん。今回の公演で、一番、圧倒されたのは本西さんです。表情、特に目線の鋭さが半端ない感じでした。キッっていう目線。あれは撃たれる。声のデザインも良く、声に感情が乗ってコトダマのようでした。特に、メガネ役の演技は凄まじかったなぁ。僕はメガネは、リツコ(主役的位置づけ)に対して「憧れ」という面を少し持っていると思うんですよね。それがすごく表現されていて、大千穐楽のシャッフル公演でまた見られたことは本当に嬉しかった。本西さん自身はきっとリツコを演じたかったんじゃないかなぁと勝手に思うけれど、、、本西さん以上のメガネは誰も演じられないと思うので僕は満足でした。なんだろ、自分に役を近づける感じの演技をする人、僕は好きなんですよね。この舞台で本西さんがとても好きになりました。


劇団4ドル50セント、劇団員の方、それぞれが熱い想いを持っていて、ほんと良い劇団だなぁ、これからも、ずっと観に行きたいなぁって思いました。次の本公演も楽しみにしています。



  1. 2018/09/17(月) 09:00:00|
  2. 舞台/ミュージカル
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カメラを止めるな!観てきました

*多少、ネタバレ要素あります*

「カメラを止めるな!」を先日観てきました。

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最初は、B級的なホラー。後半それを振り返りトレースしていく構成。
この構成は、刑事コロンボや古畑任三郎的な構成に似ていて、その長い版という感じ。

そして、眠くなることもなく楽しく見られました。
「構成や着想が良い」ということはあるのですが、ホラーを普段見ない私にとっては最初のホラー部分でも十分びっくらこいた感じになるので、それなりに怖さがあり、ビクッとしました。

後半の振り返り部分は、「笑い」の要素が沢山。あー、なるほどなるほど、と楽しめる。
んなことあるわけないだろ、的な感覚が丁度良い。

んでもこの映画の一番良かったのは、終わりが「愛」で満ちていたことかな。
あのラストの終わり方、良いな。
だから単なる面白さ以上のものがあり、心が晴れた状態で映画館を後にできました。

おススメできる映画と思う。



原案か原作かで脚本・演出家の方ともめているそうだけど...まあ、私は観て楽しかったからなぁ。
人気にならなかったら観に行かなかったろうし、人気になったので揉める要素も出てきたと思うし、こういう著作権的なことは大事ですよね。根回しというか、その辺は大切ですね。いい落としどころはないかもしれないけど、うまくおさまってくれればと思う。


  1. 2018/08/25(土) 17:32:49|
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舞台「半神」の感想(中屋敷法仁さん演出)

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桜井玲香さんが出演されるということで、舞台「半神」を観劇して来ました。「柿喰う客」の代表である中屋敷法仁さんが演出され、主役であるシュラとマリアにそれぞれ桜井玲香さん、藤間爽子さんでの公演でした。一番最初は前提知識がない状態でどう感じるか、を知りたくて原作の漫画(萩尾望都さん)も見ず、脚本(萩尾望都さん、野田秀樹さん)の情報も入れずに最初は観ました。そんな感じなので、過去に演じられた時の情報も知らない状態でした。完全に「無」で見た感じです。1度観劇した後、萩尾望都さんの「半神」と「ウは宇宙船のウ」を読みました。

1番最初に観た後は、何か不思議な感覚でした。いろんな言葉や演技がすごいスピードで流れ、ふっと終わった感じ。魔法に掛かった感じで、引き込まれて観ていました。そして、もう1回再度観たい、という感じになりました。何か台詞や表情ひとつずつに引っ掛かりがあり、白い画用紙に点が幾つもできた感覚。幾度も見る内に、それぞれがリンクし線になっていく感じでした。

演出は極力、直接的なものを敢えて控えていました。立体メガネにしても、螺旋階段にしても、見た目に直接的なモノを使えば、キャッチーに目に飛び込むのに、そういう事をしていない。立体メガネは、手の眼鏡で代用されているし、ボルダリングのような壁も螺旋にはなってませんでした。シュラとマリアも一体となる服とかあるかなと思いましたが、それもなく、シュラとマリアの動きで表現されていました。こういったモノを廃した分、演者が発する言葉、その間、舞台上での演技がより感じ取れたのかもしれません。劇中の音楽も効果的に響いた気がします。八百屋舞台の演出については、アフタートークで演出の中屋敷さんが「緊張感があるモノを求めたため」と仰っていました。演者の方は大変だったと思うのですが、確かにこの演出のおかげで、立体感が生まれていた気がします。平面の舞台だと、なかなか高さを感じることは少ないのですが、傾斜があるので移動するときに迫ってくる感、遠ざかる感がより感じられました。

演出として、こうしていたらイメージが少し変わったかなという点があるとすると、シュラのインパクト部分かな。もう少し怖くしておいても、と。シュラの「神様助けてくださーい」というセリフに至るところがあるのですが、そこが綺麗に見えてしまう感じ。そして声も綺麗に通るので、「渇望」が少しという点です。少し恐ろしめに振った方が、桜井さんの想像力もかきたてられ、より表現できた気がするんですよね。その位の力を持っているし、そこまで高められる気がします。(とはいえ、十分満足はしています)

私にとってはいろいろな点が、幾度か観る内に結ばれて線になり、あちこちが交わっていって、どんどん楽しみが増えていった舞台でとても面白かったです。そんな中、最初からひと際大きく自分の印象に残ったのは2つの場面。この2つの場面は、幾度観ても良かった。


ひとつは、先生がシュラ(桜井玲香さん)に対して「勉強しよう」と言った後の、シュラの晴れた表情。瞬時に変わった「うれしい!」の顔。ここの表情の変化が本当に素敵でした。勉強をしている時の、喜びに満ちた動きも良くて、好奇心にあふれたシュラの姿が見てとれたし、新しいことを知ることが僕も好きなので引き込まれた感じです。あの表情の変化は桜井玲香さんならではだなと。明るい表情を見せることが少ないシュラの中で、あの場面はほんと、自然な喜びが出ていて大好きでたまりません。


もうひとつは、トランプの場面。最後に1人になれたシュラが無言でババ抜きをするシーン。ここに至るまでに、2回シュラとマリアがトランプをするシーンがあります。「何しているの?」と先生(太田基裕さん)に問われる流れの中で、ババ抜きをマリアとしているのに、シュラは最初は「1人で!」と答えています。そして、中後版では「2人で!」と答えます。最後、分かれて1人になっているシュラがババ抜き。切なさを湛えた表情。孤独になっている。けれど、2人居る気がする。これがとても印象的でした。霧笛が聞こえる演出も。ここは涙がたまってしまう。




最後に役者さんについて。全員は書ききれないのであしからず。。。

シュラ役の桜井玲香さん。ほんと魅力的な女優さんだなと。観ていて楽しい演技をするんですよね。表現の幅が拡がり、持っている演技の引き出しがものすごく増え安定していました。そして回を経るごとに成長していく、吸収していくのは流石。表情がぱっと変化し、引き込むのは好きだな。
役柄にも依ると思うのですが、「嫌われ松子の一生」の時は都度、違う松子が居た印象でしたが、今回は「シュラ」という役柄の大きな幹があって、そこに枝葉が広がった印象です。憑依型とよく言われたりしていますが、僕はあまりそう思った事がないんですよね。むしろ、自分に役を近づけている、という感じ。今回は、色んな経験を経て、演技の道具が増え、役にアプローチする方法が増えた感じ。自分とシュラの距離感が保たれていたように見えました。前は声の出だしが少し小さくて聞き取りにくい事もあったけど、今回は、最初の声の大きさも良くいいなって思いました。ここに声の体力がついたら、舞台で表現する上では、きっと更に一段上に上がる気がします。ミュージカル「レベッカ」が楽しみです。


マリア役の藤間爽子さん。一番最初に観劇したときに、一番引き込まれたのはマリアでした。シュラにぴったりくっついてく演技。衣装で一体にはなっていないので動きだけで一体感を表現する必要があるのですが、頭の位置、肩の位置などがぶれないので、移動がとても綺麗。すーーーっと移動する感じです。八百屋舞台であの動きはすごいなと。終盤まで会話しないので、表情や擬音だけでマリアを表現するのですが、手の動きなどピュアさが出ていて、それでいて、声も通るので、とても心地よい。初舞台とはとても思えないです。シュラとマリアの一緒になっての演技も、マリアのいたずらっぽさがうまく表現されていて好きでした。セリフが多くある舞台でどうなるのか、というのは見てみたい気がします。


先生役の太田基裕さん。あのセリフ量は半端ないと思います。そして熱量がある演技と爽やかは、この役者さんが持っている地力な気がします。戯曲を読み込んで居ないので細かくは分からないのですが、シュラ・マリアを導く役柄を上手に演じ、主役を引き立てていました。目立ち過ぎない、でも、しっかりと言葉に表情が乗っていて、とても気持ちが良かったです。


幾度か観て、いろいろな劇中の言葉や演技の点が、ひとつずつ結ばれ、二次元になり、高さを持った三次元、時間を加えた四次元にはなった気がします。ここから更にこの作品に入り込み、五次元に行くには、戯曲を読みこむのかが一番かなと思いました。もし可能なら、1年くらい経って再演をして欲しいし、同じキャストで、シュラは藤間さん、マリアは桜井さん、とかも面白いかなと。そんな挑戦的な舞台も見てみたい。そして、こういう観ている人に多様な考えを生む舞台は良いなと思いました。





最後に私がこの舞台・半神を初めて見て好きになった言葉を書いておきます。

うおーすげー、2次元から3次元が飛び出して(突き出して?)見えるのね。
こっえー。(なんかひゃっほーい、とかも言っている時もあったような(笑))




あたし知ってる 孤独って素敵なんでしょう。
大人はみんな1人で居るのは 悲しいの寂しいのって言うけれど
本当はみんな1人になれば 訪うて 誰も居ない鏡の前で
首から真珠の孤独をぶら下げて 見惚れてるだわ





どうしても、わり切らないではいられない話だと知った時、
あたしたち、はじめて、あたしのことを思った。
本当にこれで、あたしたちは、あたしとお別れね。



P.S.
ちなみに、以下は観劇中は、どうしても覚えていられなくて、それでも気になって、後で調べました(笑)。
ここの部分、父(福田転球さん)が読み上げているときの、シュラが文字を書いているのですが、その動きが可愛くて好き。

あたしは、うさぎのあしと、こううんのどうかと馬てえをもている。
そんなにめいしんぶらなくてもいい、これはかがくなんだよと、どくたがいた


観劇後のお酒はいつも美味しかった。
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  1. 2018/07/26(木) 03:21:39|
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乃木坂46 6th Year Birthdayライブ 明治神宮野球場/秩父宮記念ラグビー場

今年もバースデーライブに3日間参加することができた。今年は明治神宮野球場と秩父宮記念ラグビー場の2箇所同時開催でした。
僕は、神宮(スタンド席)→秩父宮(アリーナ席)→神宮(天空席(^^))という感じで、ま、盛りだくさんでした。

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推しの桜井玲香さんは舞台「半神」への出演を控えていたこともあるからかな、出ずっぱりということはなく、要所で出てくる感じでした。ここはしょうがないかな。舞台で活躍している姿を見るほうが好きなので、体調崩しても仕方がないし。それでもダンスしているときのパフォーマンスは相変わらず良かったし、MCもちゃんとこなしていました。すごく楽しんでいる様子で、「楽しむこと」これが大事かなって思っているから、そんな姿を見られて最高でした。

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3日間を通して思ったことは、当たり前だけどファンの数がものすごく増えて、大きくなったなぁ、ということ。全体で盛り上がるところはすごくあがりました。そして、白石麻衣さん(まいやん)はすごいなぁということ。デビュー当初からまいやんは乃木坂の中でも一番人気でしたし、それが今まで続いているわけです。まいやんが発したり、登場するとそれだけで場の雰囲気が沸点に達する。これはすごいことだなぁと。と同時に、まいやんが欠けるとどうなるのだろう、とも思ったりする。考えてみれば、全体のライブでまいやんが居ないことって無いんじゃないかな...。少なくとも自分が観ている、乃木坂46の全体のライブでは、まいやんはいつも居る気がします。

あとは、「Rewindあの日」を2日目に聴けたこと。桜井玲香さん、西野七瀬さん、若月佑美さんのユニット曲。この曲は衣装も曲調も好きです。ダンスのしなやかな、風のような手の動きが好きです。玲香ちゃんのダンスがほんと綺麗なんだな。そして3人が一体となる時があるのですが、その流れが好きです。完全に桜井玲香さんをロックオン(笑)して観ているわけです。いつか完全な生歌で聞きたいのだけど...どうかな。

今回の開催は、アンダー、選抜、ユニット曲、3期生、と分かれた構成で、アンダーを纏めていたのは、鈴木絢音さんでした。すごい堂々としているな、という印象。最近、アンダーライブには行けていないのですが、今のアンダーの雰囲気を垣間見れた気がします。昔は熱量がとにかくすごく、上がっていくんだ、という強い意志がダンス、歌唱などの技術面を上回っている印象でした。技術が足りていなかったということではなく、熱 > 技術、という感じだったという印象。今は、熱量よりはより魅せる方向になっていて、開場全体を上げることも遜色なくなっています。熱 = 技術、のバランスが良くなった感じ。

2会場での開催ということでどうなるかなと思ったのですが、比較的うまく纏まっていたと思います。ただ、少し間の時間があったことも事実なので、最初の「走れBicycle」が流れる中、移動するところはもう少し映像を何か見せるなど工夫があっても良かったかなと思います。
まあ、玲香ちゃんが自転車乗れなくて3日間カートにのって移動したのは面白かったけど(笑)。初日は、ちょっと怖かったのか、おとなしく脚をそろえて乗っていたのに、最後の日は脚を組んでいい女風な演技をして乗っていく変わりようが好きでした。

ま、とにかく楽しかったからいっか♪こうやって楽しい時間を過ごせたこと、それが幸せですね。

P.S.
最終日、鈴木絢音さんが会場を「一面の緑...」といったのは、ドームでの玲香ちゃんを思い出して、私的に「おい!(^^)」って思いました。

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  1. 2018/07/14(土) 12:33:31|
  2. ライブ
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モーツァルト!観てきました


今日は、生田絵梨花さんが、コンスタンツェ役で出演する、ミュージカル「モーツァルト!」を帝国劇場に観に行ってきました。

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いくちゃんすごいなぁ、と再確認。席はちょっと遠かった(S席なのにー(T_T))のでオペラグラスを使ったりもして観ていたのですが、演技の時の目線、顔全体の表情の動き、姿勢の凛とした姿、とても素敵でした。ほんと間近の席で観ていたら卒倒するかもっていうような艶やかな表情から、怒りんぼ的な表情、いろいろと。コンスタンティンの可愛いところ(ポップな色合いの衣装も良かった)や、儚い姿、寂しさを宿したところまで沢山見ることができ満足でした。ほんと綺麗に見せるなぁ、って感じ。ソロの歌声も心地良い響き。いくちゃんの歌声は、やはり劇場で輝くな、と思う。否定的な意見もあるだろうけど、歌声の強さと声の独自性が乃木坂の中ではかなり抜きに出ているので。

モーツァルトの舞台全体は、もう1度観に行きたいなって思う内容でした。僕は、モーツァルトの生涯について詳しくはなく、事前準備もしていなかったのですが、展開には引き込まれました。何しろ、ミュージカル中に流れる曲が耳に心地が良かった。もう1度行くと更に入り込めたり、観る角度が違うから楽しそう。



大昔の中学生の頃、あんまり勉強ができなかった僕は、勉強中にモーツァルトの音楽が良い、ということを聞き、音楽の先生にちょこっとそのことを話したら、カセットテープに沢山取ってくれたんですよね。クラッシックは詳しくなく、また、楽器もやったことがない、ま、簡単に言うと運動ばっかしていた僕に、先生がおすすめのものを作ってくれた。1つのテープを聴いて、良かったと言ったら更に次の日に2つ作ってくれたりして。そんなカセットテープを聴きながら、ずっと勉強をしていていて、まあ志望高には行けたわけなんだけど、今回の舞台で聞こえてくるメロディに懐かしい思いをいっぱい感じる事ができました。モーツァルトのCD買ってみようかな。あと、コンスタンティンが歌っていた歌が気になるからそれも。家にまだあるかな、あのカセットテープ。

仕事が忙しくて日々大変だったけど、こうやって、休みをとって舞台を観に行けてとても良かった。生田絵梨花さんは、乃木坂46の枠を越え、色々と切り拓いていってすごいなと改めて感じました。それでいて、ホームの乃木坂46を本当に大切にしている、そんな姿がより一層、彼女の魅力を増しているんだろうなって思いました。

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  1. 2018/06/01(金) 23:59:00|
  2. 舞台/ミュージカル
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Author:なおし
仕事をしたり、ランニングしたり、乃木活したりしています。
推しは桜井玲香さんです。

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